前兆は前世紀に全て起こった。殺
　　　　　　　　　　　　　　　　　　人のニュースは繰り返しその手口を伝え、エピ
　　　　　　　　　　　　　ゴーネンを大量生産する誘惑に逆らえずにいる。昨日の事
　　　　　　　　　　のように20世紀を懐かしみながら100 年の統計を拡大解釈し、緊張
　　　　　を弛緩させながらスカッドミサイルの輸出先を忘れOneKoreaを平和の象徴の様
　に謳いあげる。僕と君とを繋ぐ曲線にはエンコードされた言葉が流れている配られるク<
ーポンに誘われるまま僕は街をうろつき、コーディネートされるままのパッケージに群が
るテレフォンショッピングのユーザーとなり、憧れの肉体を揉みしだくベストジーニスト
の呟きを異口同音に唱え続ける。あれが世紀末かい？これが21世紀かい？自嘲しながら雨
に唄えばを口ずさみ歩く歩道はとりどりの色を反射し、カラオケボックスの点数と共に目眩
こそすれ１時間後に忘れられる存在に過ぎず、そこでは暴力もまた記憶される事の無い欠落
した海馬のテキストとなる。金メダルを誇らしげに掲げる審査員、改造された乳と尻を突き
出すゲストコメンテーター、門外漢の格闘家と物見遊山の科学者に見守られ、モノマネ王者
が４半期毎に選出される。ここにデコードされた君の言葉が照らされているIT革命という空
虚なキーワードにパイを広げようと集う投資家が笑顔で僕に話し掛ける。ドーピング検査で
は判別し得ないマネーロンダリングのテクニック。あからさまな細胞の変化に気付かない事
を良い事に、この内閣の支持率はワーストレコードを更新し続ける。熱狂する花火に照らさ
れた今世紀は、エッフェル塔とサグラダファミリア教会を残すのだろうか？IBM はHAL に進
化出来ないままで、キューブリックの幻影は来世紀に全て持ち越される夜明け前の空の様に
赤く空を染める色彩の中に引き千切られる雲と煙と蒸気、大気の中に溶けていこうとする
この距離の間の減衰には逆らえないそして今日から舞台はニューヨーク！ニューヨーク！
報復の為の報復が始はまり何れあなたへと還って行く悪意と挑発がなけなしの20$ 札で等
価交換されるビルの谷間へと堕ちて行く瓦礫はそのスケールをブラウン管の対角の長さに
まで圧縮されたミニアチュールに貶めラジコンの衝突に見せかけるいつものVR紛い湾岸戦
争の焼き直し空には煙りが増え息苦しさだけが伝わる炎は泣き叫ぶ沈静したいのだと炎は
泣き叫ぶ己でどうしようも無いのだとそして灼熱は全てを溶かし人種の坩堝を人種の溶
鉱炉へと変えて行く通勤の波に飲み込まれ引き裂かれる俺の両手両足が拡張されたPCMC
IAに結線されていく誘惑のスマートドライヴレジュームされた取引の窓口に現われるお
前の微笑は空白蹴り起こされるHDに詰め込まれたテラバイトのタリスマンに合わせ俺は
カンダハルの銃声をCNN のブリッジとして聴くラスタファリアンを自称する厚顔無恥
な傍若無人の無声音そして平日半額というレトリックに飽きもせず蒸し返す加速する
午後サンクチュアリを求める人の群れが破壊するエデンシュワルツシルト半径が吐
き出す垂れ流しの悪臭AMG を空吹かすワインクーラーの掃除屋達が大挙して押し寄
せるナショナルジオグラフィックベンチマークの果てW32.Badtrans.B@mm の流れ
る大河を越えて海峡はデバイドを広げるS/N に被さるアンチモラルX-BOX の中の
ビリーザキッドP-BOX の中の最後の希望エクスペリエンスという名の幸福な恍
惚と誤謬背景雑音に紛れる眠りは安楽したHomeostic 正義の夜明け虹は彼方に
ローマへと続く道へと掛かり忘却で設えた玉座の法王に跪く羊飼い達はそれ
ぞれに自分の羊を貪り牛飼い達は反芻された骨髄液の中に溺れる真実の口か
ら漏れ出す言葉は俺と同様に不平不満だらけだがそれもまた真実の側面と
して認識すべき事柄の一つ扇動されるレジスターの書き換えられた胎動
はまた原始的破壊欲求のままの核ミサイル発射ボタンに添えられた指先
と比喩されるべき心拍数としてあるいは21世紀へのブリッジとしての
失われた冷戦へのオマージュを聴くデジタルリマスタリングされた
GetBack を葬送歌としてセレモニーの主役はゆっくりと埋れるブ
レイクビーツは繰り返し" 想像しろ天国の無い事を" と呟きな
がら戻らない尖塔の下でマジョリティは浮き足立ち粉砂糖を
まぶしたキリスト教徒の年末を黒いリボンで括ろうとする
ノースブリッジは凍結されサウスブリッジは時を止める
Time表紙に選ばれる生クリーム風味の週末は風聞に
煩わされる生温く偏執した誤爆を正当化し解体さ
れた脊髄を注意深く走査し続ける書類手続きが
スタンプを要求するそして俺達は何事も無
かったようにメダルの数に一喜一憂し
Korea/Japan に熱狂する一過性の
ナショナリズム大気圏に包ま
れる事を好むと好まざる
と俺はここにいる